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このページは精神療法として多種多様な心理的問題の解決や精神疾患の症状軽減に効果がある家族療法をよりわかりやすく知って頂くため、また当院での家族療法に関心をおもちの方々のために作られています。家族療法に関する素朴な疑問、内容のお問い合わせはご意見・お問い合わせのページよりお寄せ下さい。 |
| ★家族療法とは何ですか？ |
| 〜 家族療法が示す、こころの治療 〜 |
家族療法とは一般的に家族を一つのまとまりをもったシステム（体系）とみなし、その家族システムを治療の対象とする精神療法のことを言います。
個人で受ける心理療法やカウンセリングなどとの大きな違いは、個人療法が患者の抱える精神的問題の原因を患者個人に求めるのに対して、家族療法はそれを家族というシステムの機能不全によるものと考える点です。
家族療法では、患者を家族システムの病理を代表して症状や問題を表している家族メンバーという意味でＩＰ（患者の役割を担う人）という言葉を使いますが、これは問題や病気を引き起こす要因が患者や家族の一個人にあるのではなく、家族が本来の機能を果たしていないことにあるという考えに基づいているからです。
家族療法にはもうひとつ重要な考え方があります。精神分析に代表される古典的精神療法とは異なり、現在のこと、そして問題に対するこれからの取り組みに焦点をあてることです。
精神分析では患者の幼少期にさかのぼり、通常数年間かけて抱えている問題の原因探しを行ないます。家族療法では先に述べたように原因が家族というシステムの機能不全によるものとする考え方から、セラピストは家族構成員のあいだで現在行なわれているコミュニケーションのあり方や抱える問題に対するそれぞれの見方をとりわけ注視するのです。
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| ★家族療法が行なわれるようになったきっかけは何ですか？ |
| 〜 秋元病院と家族療法 〜 |
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秋元病院グループ理事長・秋元豊が松戸市内にクリニックを開設し、セラピストとして家族療法に取り組んだのは１９７７年。
当時の日本では精神科のクリニック（診療所）そのものがめずらしいとされていました。
比較的短期で治療的効果が期待される家族療法はすでに欧米で注目されていましたが、そうした家族療法理論に基づき秋元は日本の風土や精神文化のなかで理解される独自の家族療法を模索してきました。
精神保健における欧米システムの日本的変容に関して、ちょうどAA（Alcoholic Anonymous：アルコホリック・アノニマス）とよばれるアルコール依存症の自助グループが米国より本国に伝わるなか、断酒会という日本独自のグループが日本人の気質に合うかたちで発展していったことが挙げられます。
例えば、家族療法の臨床面接で使用されるワンサイド・ミラー、内線電話、録画ビデオの導入に際し、秋元は日本古来より言われる「三種の神器」になぞらえ、鏡（：ミラー）は己れの姿をまちがえなく写すもの、剣（：内線電話）はセラピストが患者・家族にまきこまれていくのを断ち切るもの、勾玉（：録画ビデオ）は胎児の姿に似ている事から未来へつなげる、記録に残してフィードバック（見直し）するものとして、これら機材が家族療法のなかで極めて重要なはたらきを担うことを強調しました。
また彼が創案した曼荼羅療法は大日如来が位置する円の中心に患者さんを置き、その曼荼羅図を思い浮かべることにより、従来の治療者−患者の二者関係とは異なる、家族・親戚・職場・学校を含めた環境学的な円環関係のなかで治療が導かれていきます。
こうした考えは現在もなお、当院の家族療法に色濃く受け継がれています。
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| ★家族療法はどんな問題に効果的ですか？ |
| 〜 心理的葛藤や精神疾患に対する治療的有効性 〜 |
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家族療法は国内外のさまざまな研究報告から以下の心理的悩みや精神障害のケアに効果があるとされています。 |
| １） | 児童、思春期の子どもに生じる行動面の問題 （不登校、非行、引きこもり等） |
| ２） | 思春期、青年期に多く見られる精神障害 （摂食障害、強迫性障害、対人恐怖症、境界型人格障害、統合失調症に伴う問題行動への対応） |
| ３） | 成年期、中年期に見られる精神障害など （うつ病、出社拒否、心身症、薬物依存、夫婦間の葛藤、性的問題等） |
| ４） | 心的外傷をうけた家族の精神的回復や援助 |
| ５） | 統合失調症や老人痴呆をもつ患者の家族による相談 |
| ★家族療法を受けたいのですが・・・ |
| 〜 申し込みまでの手続き 〜 |
一回のセッションはおよそ60分です。
完全予約制となっておりますので電話でお問い合わせの上、ご予約ください。
費用は一人につき1万円（一家族上限3万円）です。
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≪ご相談≫ 電話：047-446-8100（総合受付） 朝9時〜午後5時
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